
商品そのものをお届けする配送ギフトとは異なり、eギフトとはもらった人が簡単に商品と引き換えられる電子チケットのこと。eギフトには、オンライン、または実店舗で商品やサービスと引き換えるタイプ、さらにはカタログギフトとして使えるものなど、狙いに応じて様々なタイプが用意されています。

また、出店者側にとっても、商品現物のオペレーションが省けるほか、実店舗への来店誘致に繋がるなど、やはり多くのメリットが期待できます。
そこで今回は、eギフトの活用事例として、「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO・グループ事業戦略本部の山口琢也さん、白土美喜さんを直撃。「ZOZOTOWN」でのお買い物に使えるeギフトを販売・運用し、目覚ましい成果をあげている同社に活用の秘訣をお聞きしました。
LINEというプラットフォームが顧客との新たなタッチポイントに
まずはLINEギフト出店の経緯から教えてください。
また、2021 年 3 月に実現した経営統合により我々もLINEと同じグループの一員となり、グループ内でコラボレーションしてシナジーを生む取り組みとしても、良い機会なのではないかと考えました。我々が所属しているグループ事業戦略本部は、まさにシナジー効果によって事業やサービスの最大化を図り、グループ全体で新しい価値の創出を目指す部門ですから。

左から、株式会社ZOZO・グループ事業戦略本部の白土美喜さん、山口琢也さん。
自社でZOZOTOWNという強いECを持っていることから、棲み分けの問題がネックになることはなかったのでしょうか。
※LINEアプリ ⽉間アクティブユーザー 2023年12月末時点
出店から2年半。ここまでの成果についてはいかがですか。
また、ZOZOTOWNのセールやキャンペーンのタイミングで、LINEギフトがクーポンを訴求したことで、いっそう売上げが伸長したのも印象的でした。我々がシーズナルのクーポンを配布した時も売上げは伸びますが、LINEギフトのクーポンが配布される時はさらにその3倍くらい伸びますからね。

予想以上の成果をあげた5万円のeギフト
ZOZOTOWNとLINEギフト、2つのプラットフォームでニーズやトレンドの違いというのは感じていますか?
では、ユーザーの年齢層など、属性に違いは?
ところで、御社ではこれまで、1万5000円、2万円、5万円と、高価格帯のeギフトを提供しています。これはどのような狙いによるものでしょうか。
5万円のeギフト、反響はいかがでしたか?
また、年末年始の新春ギフト特集に合わせて、熨斗のデザインをあしらったeギフトがリリースされたのも印象的でした。
LINEギフトの皆さんの遊び心で、「こっちのほうがユーザーが楽しいからやってみよう」というスタンスは、それだけでサービスを使いたくなる理由になり得ると思います。春先、トーク画面上に桜が舞い散る仕様などもそうですが、これほど多くの方がLINEを使っているのも、こうしたカルチャーがあればこそでしょう。

新春ギフト特集に合わせてリリースされた熨斗デザイン。お正月らしい華やかさで、特集内でも目を引いていた。
こうしたLINEギフトでの一連の取り組み、社内ではどのように評価されていますか?
今後、LINEギフトの取り組みを通して目指すことは何でしょうか。
(原稿:友清哲/撮影:木原基行)2024年3月26日