
高品質なコーヒーと、「カジュアル&コージー(気軽で居心地のいい場所)」な空間演出で人気を博すタリーズコーヒー。LINEギフトで展開するデジタルギフトも、安定的に大きな反響を得ています。タリーズコーヒージャパン株式会社の岡田美由紀さんに、これまでの取り組みと今後の展望についてお聞きしました。
店舗体験への導線としてLINEギフトに着目
LINEギフトへの出店は2024年10月。まずはそのきっかけから教えてください。
その点、もともと当初からBtoCへの展開も視野に入れていたこともあり、コミュニケーションツールをベースとするLINEギフトは魅力的でした。ご友人やご家族など親密な関係性の中で、デジタルギフトを通してタリーズを勧めていただければ、店舗体験に繋げやすいのではないかと考え、2021年頃からLINEギフト側にアプローチしたのが出店のきっかけになっています。
その後、およそ3年の時を経てLINEギフトへの出店が実現した、と。
岡田さん:そうですね。タリーズでは単にコーヒーを売るだけでなく、店舗を通した体験価値の提供に重きを置いていますので、デジタルギフトが来店のきっかけになりきれずにいる状況を打破するうえで、LINEギフト出店は悲願でした。

タリーズコーヒージャパン株式会社 マーケティング本部 岡田美由紀さん
それまでデジタルギフトの利用が思うように伸びなかった理由を、どう分析されていますか。
個人間のコミュニケーションツールであるLINEは、まさにその部分を解決するのにうってつけで、
仲のいいご友人から受け取った2000円、3000円のデジタルギフトは、「せっかくだから使わせてもらおう」というマインドに繋がりやすいのではないでしょうか。
実際、出店後の反響はいかがでしょうか。
また、出店直後に「Gift1Get1キャンペーン」(※対象商品を友だちに贈ると、自分も1つプレゼントをもらえるキャンペーン)に参加させていただいたこともあり、従来よりも若い世代にアプローチできたり、親御さんからお子さんへのプレゼントにご利用いただいている傾向が見えたり、様々な発見もありました。

LINEギフト出店直後にG1G1キャンペーンを実施
親世代から子世代へ、というのは確かに意外な気もしますね。
岡田さん:そうですね。弊社の場合、もともと中心となる客層が30代から50代と少し高めなので、出店後にすぐクリスマスを迎え、お子さんにギフトを贈る行動に繋がりやすかったのかもしれません。
今後は高額ギフトなど新たな可能性にも挑戦
自社サイトなどと比較して、LINEギフトならではの工夫があれば教えてください。
また、シーズンごとに変化をつけるよう意識していて、夏なら夏、冬なら冬のシズル感が伝わるような、「美味しそう」と思っていただける絵作りを心掛けています。



販促物のクリエイティブを活かしデジタルギフトのデザインに変化を付けている。
そうしたノウハウについては、初期の頃は苦労もあったのでは?
岡田さん:そうですね。ABテストを行っているわけではないのであくまで体感的なものですが、画像を少しアレンジしたら反響が大きくなった、という体験は大切にしています。そのあたりは自社サイトの運用経験が多少生きているように感じます。
LINEギフトで販売しているデジタルギフトの金額設定については、どのような狙いがあるのでしょうか。
岡田さん:現在、カジュアルなギフトという意味での500円から、より関係性の深い方に贈れる3,000円までバリエーションをご用意していますが、今後は5,000円、1万円のギフトにもチャレンジしてみたいと思っています。おそらく我々が捉えきれていない高額ギフトの需要というのもあるでしょうし、市場を見ながら今後、さらに幅を広げていければと思います。
出店からここまでおよそ1年半。売れ行きについての傾向をどう分析していますか。
岡田さん:とりわけ反響が大きいのはクリスマスで、次いで母の日や父の日、バレンタイン、ハロウィンといったイベントが安定的に売り上げています。デジタルギフトの特性上、イベントの前日や当日に需要が高まる傾向が強いので、我々としてもそこでさらにギフトを後押しするようなお声掛けをしていければと思っています。
ここまでの成果を、どのように感じているでしょうか。
デジタルであっても人から人へ贈られるものですから、「あの人、コーヒーが好きだったな」とか、「ぜひタリーズでコーヒーを楽しんでほしいな」といった想いと一緒にギフトが贈られて、それが新たな店舗体験に繋がり、さらにその体験がまた別のご友人にシェアされていくという“温もり”の部分を今後もアピールしていければと思います。
では最後に、LINEギフトへの今後の期待を聞かせてください。
今後もLINEギフト側で仕掛ける各種のキャンペーンにもぜひ参加させていただきたいですし、LINEを通じてユーザーの皆さんとのコミュニケーションを大切にしたいと思います。
(原稿:友清哲)2026年2月3日